恋愛成就や万物の発展を見守る
御神木パワーで動きだす力を
千葉県成田市船形834
(撮影:2021年12月3日10時09分)
地球上の万物は今この時をともに呼吸しています。
御神木とは、古より人々が拠り所としてきた聖地神域の息吹を私たちに伝えてくれる御神徳なのです。
表紙を飾るのは、光とのコントラストが見事な境内木。
麻賀多神社(まかたじんじゃ)の奥の宮にある船形麻賀多神社の神域に立つ数本の境内木のうちの1本です。
陽光に輝く葉や枝の揺らぎが暖かい木漏れ日となって注がれるように、私たちにも目に見えない神秘の力が授けられているのです。
神社に祀られているのは、古事記では「和久産巣日神
お名前の「和久
また、若いものや幼いものを育てあげるという御神徳から恋愛成就や安産祈願、事業発展などに訪れる人も数多。
年の初めにお参りするパワースポットとしてもお勧めです。

しっかりと寄り添う縁結びの
御神木パワーでステキなご縁を
埼玉県さいたま市岩槻区宮町2-6-55
(撮影:2018年10月19日09時23分)
拝殿に向かう石段の右側にあるのが、二株の根元が一つに固く結ばれた御神木「夫婦木斛
寄り添うように並ぶ美しい樹形から「縁結びの御神木」として信仰されています。
また、冬でも緑色の葉を保つ常緑樹のため、季節ごとに変化する葉の色や、6月~7月に咲かせる甘い香りの花や小さな緑色の実など、四季折々の美しい表情が見られるのも魅力のひとつです。
ご祭神は、約1500年前に出雲国からお迎えした「大国主命
岩槻城の総鎮守であり、江戸の鬼門除けとしても名高い由緒ある神社です。
さらに、久伊豆
宮司夫妻はおしどり夫婦としても知られているので、お目にかかってさらなる縁結びのご利益をいただきましょう。

浄化パワーと一つの根元から伸びる
二本の「夫婦杉」で真実の愛を
福井県小浜市竜前28-7
(撮影:2018年11月24日10時02分)
こちらの参道には、「夫婦杉」と呼ばれる御神木が聳え立っています。
約35mの杉が夫、それより5m低く寄りそっているのが妻。
天に向かってまっすぐに伸びる二本の杉の根元は一つになって大地にしっかりと根付いています。
その姿からは何ものにも揺るがない強い愛情が伝わってきます。
神社は、夫婦神をお祀りする「若狭彦神社」(上社)と「若狭姫神社」(下社)を合わせて「若狭国一宮 若狭彦神社」と称されています。
近くに流れる「遠敷川
ご祭神や御神木のパワーと併せて良縁、厄除け、運気アップのご利益も。
参道に降り注ぐ心地よい気を浴びて育った「夫婦杉」が愛情と感謝の気持ちを呼び覚ましてくれるはずです。

「巨木の郷」の御神木で、
決して離れない愛を誓う
青森県三戸郡階上町赤保内寺下8
(撮影:2024年7月10日15時46分)
階上町は「巨木の郷」と呼ばれ、推定樹齢1000年級の巨木や古木が町中に点在。
地域の人は「木には神が宿り、家を守る」と信じています。
御神木となれば、その信心はなおさら。
「寺下観音のヤマフジ」は、高さ25mのナラの木にヤマフジが大蛇のように巻きつく神秘的な御神木。
その姿から決して離れることのない強い絆が感じ取れます。
「寺下観音」は、奈良時代前期に行基大僧正が創建し、観音像を祀ったことに始まり、鎌倉時代に「経津主命
境内に祀られている西国三十三ヵ所巡礼の観音様は、奥州南部糠部三十三ヵ所観音霊場の一番札所でもあることから、ご利益を求める人が後を絶ちません。
明治の神仏分離令により創建された「潮山神社」では、毎年5月の例祭に無病息災、家内安全、商売繁盛、産業振興、海上安全などを祈願する多くの参拝者が訪れます。

連理の杉の御神木パワーで
パートナーといつまでも仲睦まじく
京都府京都市左京区鞍馬貴船町180
(撮影:2021年9月23日12時01分)
貴船神社の奥宮に鎮座する御神木は、大正天皇の皇后である貞明皇后が参詣し命名した樹齢1000年といわれている「連理の杉」。
連理とは、別々の木の枝がくっつきあって一つになる様子のことから、転じて夫婦、男女、パートナーの仲睦まじい様子をたとえる言葉として使われています。
こちらの連理は楓と杉の枝がくっつき、木目も同じになった大変貴重なもの。
その寄り添いあう姿や歌人・和泉式部が恋の成就を祈願したことから、京都でも屈指の縁結びスポットとして知られています。
貴船神社の本殿には水の神様「高龗神
「磐長姫命
その他者を思いやる優しさが確かなご神徳となり、良いご縁を結ぶ神社として多くの人に信仰されています。

燦燦と陽光が降り注ぐ「夫婦真木」の
御神木パワーで夫婦円満
長崎県佐世保市田原町428-1
(撮影:2024年9月14日11時57分)
佐世保市春日神社は、こんもりと茂る鎮守の森。境内の入口には寄りそうように聳え立つ槇(左)と杉(右)の御神木があり、その仲睦まじい姿が夫婦のように見えることから「夫婦真木」と呼ばれています。
ほかにも、推定樹齢800年、幹周り約5mの大楠や珍しい常磐柿の古木など、鎮守の森ならではの貴重な樹木が見られます。
奈良の春日大社から分霊されたこちらの神社は、境内から出土した石器や土器などから千年古来の古社であることがわかっています。最高至貴の大神である「天照皇大神

富士山パワーで培った「冨士夫婦檜」のご神徳で
別れても再び逢える最強の「縁結び」を
山梨県富士吉田市上吉田5558番地
(撮影:2021年8月12日7時59分)
こちらは、富士山信仰の富士浅間神社のひとつで、世界文化遺産の構成資産のひとつでもある神社。
樹齢数百年の杉や檜が両脇を覆う参道でひときわ目を引くのが、拝殿両翼にある横綱のような蝶結びの注連縄が巻かれた2本の御神木です。
向かって左が樹齢1000年の杉の巨木「富士太郎杉」(山梨県指定天然記念物)、右が山梨県最大の檜といわれる「冨士夫婦檜」(富士吉田市指定天然記念物)。
樹高33mの冨士夫婦檜は、根を張った1本が地上3m付近で2本に分かれ、12m付近で再び寄り添う姿から、別れてもまた再び逢える「縁結びの神様」として知られています。
一方で、仲良き夫婦はより絆を深め、迷いがある夫婦は今一度夫婦の在り方を考えるきっかけになるかもしれません。
神社は、富士登山ルートのひとつである「富士吉田口」の入口にあることから、富士山信仰者をはじめ、登山前の安全祈願に参拝する登山者の聖地としても人気。
他にも、主祭神の「木花開耶姫命

国学院大学文学部神道学科卒業後、株式会社神社新報社に入社。
以来、41年に渡り記者として全国の神社を取材しながら400本以上もの御神木を撮り続けてきました。
カメラは主にニコンとキャノンのミラーレスカメラに広角レンズや魚眼レンズを使用。
御神木と自然光のコントラストに焦点を当てた作品は、どれも御神木をさらに神々しく写しだしています。
そんな松本氏が厳選した御神木写真をカレンダーに仕上げたのが、この2026年版の御神木カレンダーです。
学生時代を含め実に半世紀にも渡り、神社と向き合い続けてきた神社のエキスパートが撮った写真は、ただの写真に非ず。
一枚一枚の写真から脈々と受け継がれてきた御神木の長い歴史や背景までもが伝わる至高の作品になっています。
2026年版は、数ある御神木の中からとりわけ「愛」「絆」「良縁」にご利益があるとされる御神木を厳選。
御神木が放つ清らかで尊い神秘のパワーをいただきながら愛に満ちた一年をお過ごしください。
3,500円(税込)+送料








